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腰の手術は「社会的な理由」で減らないのかもしれない

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ほとんどのヘルニアや狭窄症は手術が必要ない

ごく一部、(足に力が入らないとか膀胱直腸障害とか)を除き、
ほとんどの椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に手術は必要ありません。
これはもう医師の間では常識になっている、
と言ってもいいんじゃないでしょうか?
たくさんのエビデンスも出ていますよね。
手術をしてもしなくても、5年後には同じだとか。

それでも、まわりで「腰の手術をした」という話は減りません。

医者や病院が儲けたいから、という面もあるのでしょうが、
それ以上に患者さん自身が望んでいるのです。

患者さんの気持ちは、じっくりじっくりと聞いてみないとわからない

たとえば、ある患者さん
(個人が特定できないようぼやかしています)

「会社での立場上、手術でもしないわけにはいかない」

わかりますか? この気持ち。
わたしはよくわかります。

休職や欠勤など仕事上で便宜を図ってもらっている場合、
まわりからプレッシャーがかかるのです。

「いつまで?」「さっさと手術でもしたら?」というプレッシャーが。
実際にはそんなことは一言も言われていないのかもしれないけれど、
患者さんはそう感じてしまう。

またある患者さんは、自分のヘルニアを、
「難しいから手術してもらえない」と信じていらっしゃいました。

「手術は必要ない」という説明が理解できず、
「してもらえない」と感じてしまわれた。

こんなに痛いのだから手術が必要に決まっている。
それなのに、してもらえないのは、私の腰の状態が相当悪いに違いない、という思い込みです。

結局、わざわざ保険のきかない自費で手術をしてくれるところを求めて、
手術され、何も変わりませんでした。
これは医師の説明不足や信頼関係の不足ですね。

また、ある患者さんは「手術が必要」との医師の言葉が欲しかった、
とおっしゃっていた。

「手術が必要なほど悪い」と診断してもらうことで、
気のせいじゃない、と思いたかったのだと。
これは私も同じです。
『人生を変える幸せの腰痛学校』に書いた通り、
入院が必要なほど悪い、と証明されたかったんです。
医師のお墨付きが欲しかったんです。

つまり、「腰の手術」が必要なのは、
社会的な理由なんです。

長引く腰痛が「心理・社会的因子」でどんどんこじれていく、
というのがなんとなくイメージできるでしょうか?

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