「私たちは、仕事のために生きているわけではありません…」もっと大事なものとは?

そういえば昔は、人づきあいが苦手で誰かと長時間一緒にいるだけでとても疲れていたなあと思い出しました。人前では、笑顔で楽しそうにしているのですが、家に帰るとどっと疲れる。自分にウソをついて、取り繕っていたんですね。
ここ最近はそのようなこともなく、人と一緒にいてもくつろげるようになったと自分の成長をうれしく思います。
このくつろぐというのは、治療家さんやセラピストさんには大事なことです。
患者さんには、くつろいでいただきたいですからね。
私は、自分の仕事に役立てようと、心理学や心理療法を学んできましたが、結果としては、仕事はもちろんですが、それ以上に自分自身の幸福にとても役立ちました。
たとえば、カウンセリングの勉強会では、多くの場合デモンストレーションがあります。クライアント役として、大勢の人の前で、自分の悩みや問題を話すということ自体が、自己開示の練習になりました。
私が開催している講座は、仕事上での目に見える成果は目的にしていません。私たちは、仕事のために生きているわけではありませんし、もっと大事なものがあると思っているからです。
その大事なものの一つが、自分自身とまわりの家族や職場のスタッフ、そして患者さんとの対人関係をより良くすることです。
「かんたん」「すぐに」「わかりやすい」が望まれている中で、「時間をかけて」「なんとなく体感して」「正解がない」ことをやっている楽しい講座です。
ぜひ多くの方に、味わっていただきたいと願っています。