なるほど!こころと身体の密接な繋がりが慣用句からひも解かれるワケ

「胸が痛む」
「頭を痛める」
「肩を落とす」
体の一部を使った慣用句の一例です。
それぞれの意味、わかりますでしょうか??
- 胸が痛む→哀れみ、悲しみなどで苦しい思いをする
- 頭を痛める→物事が順調に運ばず、あれこれと思い悩む
- 肩を落とす→力が抜けて肩が垂れるという意味で、ひどく落胆したり気力を失った様子
このようにむかしから感情や喜怒哀楽を体の一部を使って言葉で表現する方法があります。なぜ、このように体の反応を使って表現する必要があるのでしょうか?
今日は『言葉と心や身体の動きが相互作用の関係にある』よ~というお話です。
心と身体は繋がっている
『心身相関』という概念があります。
心と身体は互いに密接に関係しあい影響を与えている…という考え方です。心の状態が身体の状態に影響を与え、反対に身体の状態が心の状態に影響を与える。
やる気がでないから体がだるいのか…体がだるいからやる気がでないのか…そんな経験一度はありますよね。お腹が減っているからイライラするのか…イライラしているからお腹が減るのか…。
それを踏まえて慣用句の話に戻しますと、なにか気付くことがありませんか?
『胸が痛む』ような状況が降りかかったとき、本当に胸は“痛んでいる”かもしれない、ということです。
『頭が痛む』ような出来事があったとき、本当に頭が“痛んでいる”かもしれない、ということなんです。
これはあなたも経験あると思いますが、ドキドキワクワク宝くじの抽選発表で7億円と思いきや300円が一枚だけ当たって『肩を落とす』。
そんなときあなたの気持ちはメイビーブルー。それに反応して肩の力が抜けていつもよりガクッと落ちますよね。肩を落とすような悲しい出来事があったとき、本当に肩の力は抜けて落ちるんです!!
「死語の世界へようこそ…」
- 「チョベリバ!チョベリグ!!」
- 「だっちゅーの!」
- 「ナウい」
このように一世を風靡しましたが、現在使われなくなった言葉のことを『死語(しご)』といいます。いろいろな要素があるとは思いますが、要するに“必要がなくなった”から死語になってしまったわけです。
その言葉が流行っていた時は流行りにまかせて、多少強引にその言葉を使ってもなんとなく許されていたと思いますが、その時期を過ぎてしまえば使いどころのないただの言葉に成り下がってしまいます。
- 胸が痛む
- 頭を痛める
- 肩を落とす
こういった表現はいまでも、もちろん使いますよね。
ということはなにかしら言葉としての使い勝手があってどこか共感できるからこそ、いままで言葉として残ってきたわけです。
こういった言葉を通して日常的に『心身相関』を感じられることが私としては“胸が躍る”ようなことです。
“頭をひねって”考えた内容を“腕をふるって”ブログの記事にしています。それもこれも“首を長くして”ブログをたのしみにしてれくているあなたがいるからです。
まだまだ“尻が青い”若造ですが、これからも“腰を据えて”心と身体の繋がりについて伝えていきますので“長い目”で“耳を貸して”いただけると嬉しいです。
じんぼ的「なるほど!こころと身体の密接な繋がりが慣用句からひも解かれるワケ」まとめ
慣用句っておもしろい!!
日本語っておもしろい!!
言葉っておもしろ~い!!