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慢性痛でお悩みの方はぜひ。『日本の腰痛』北原雅樹先生(集英社)の書評です

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痛み研究の第一人者 北原雅樹先生『日本の腰痛』(集英社)

拝読しました。
北原先生の一般向けのご著書は3冊とも読んでいますが、この本が一番わかりやすいです。
それにしても、痛みの第一人者の医師がこのような本を書いてくださったことを
心からうれしく思います。

本の中からピックアップ

いくつか心に響いたところをピックアップしてみますね!

P19
医療関係者も患者さんも、「痛みには必ず原因がある」という思い込みを持っています。
(中略)
小さい頃から教わってきた学校教育、科学教育の問題点もあります。

<私の視点>
慢性痛にも原因はあるにはあるのですが、複雑に絡み合っていてよくわからないのです。
それなのにもかかわらず、原因を探そうと検査を重ねるほど、痛みがこじれる可能性があります。

P26
「どこが痛いですか?」「どのぐらい痛みますか?」と具体的に尋ねてしましまうと
(中略)患者さんの意識は痛みにますます集中してしまいます。
ですから、患者さんへの言葉には十分に注意をする必要があります。

<私の視点>ほんとにそうです。
治療院を転々としてはいけない理由は、そのたびに「痛み」について質問され、痛みに注意が向くからです。

P41
診断名を聞くと患者さんは納得するようです。診断名という呪い1~3

<私の視点>人間は「わけのわからないもの」がこわいですからね。
でも、この診断名が「呪い」となってしまうのです。

P59 痛くないことを認めたくない患者さんたち
自分の痛みが「気のせい」だと思われるの激しくイヤがるのです。

<私の視点>私もそうだったなあ。患者さんはとにかく、わかってほしい、と思っていますから。

P62
患者さん自身に自分で意識を痛みをそらす方法を見つけてもらわないと、
なかなか効果があらわれないものです。
学問的な方法としてはイメージ療法もありますが、
一般的な方法としては何か好きなことを見つけて没頭する、暇な時間を作らない、などがあります

P63
患者さんにとっては痛みがコミニケーションのツールになってしまっているのです。

<私の視点>そういうケースはありますね。
ここは社会的側面だと思うんですが、腰痛があるために「疎外感」があり、
その「疎外感」への対処として、痛みを使う、という場合があります。

P68
日本は飲酒の習慣に寛容です。飲めることがステータスであるという考え方もあります。

<私の視点>ですよね~。

P75
私が指導するのは、食事、運動、風呂、睡眠という4つのポイントです。

<私の視点>私も同じです。

P99
患者さんはどんどん自分の痛みについての「絶望のストーリー」をつくり上げていくのです。

<私の視点>はい、人は物語を生きていますから。
その「絶望のストーリー」を「希望のストーリー」に変えるのが私のやりたいことの一つです。

P100
医師は医師で診断名を与えてしまったことで、
繊維筋痛症の範囲でしか患者さんを見なくなってしまいます。

<私の視点>お医者さんはお忙しいですからね。

P102
患者さんを通して日本の医療の現場を知り、
そのレベルの低さに驚き、心配になってしまいます。
<私の視点>そうそうそう。患者さんのお話をうかがうとびっくりすることがよくあります。

他にも数々の名言。

これは、医療関係者にも患者さんにもぜひ読んでいただきたい1冊です。

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